2012-01-01から1年間の記事一覧

DP1 & DP2 Merrill フィールドテスト&レビュー(その2)

その1の続き ニック「さあクリス、これから一眼レフ界の王者、D800Eと、その小さなカメラを比較してみようよ」 クリス「DP2とD800Eで画質勝負させようってこと?」 ニック「うん」 クリス「DP2の存在価値は画質が良いことだけだ、って誰が言ったんだっけ?…

DP1 & DP2 Merrill フィールドテスト&レビュー(その1)

The Camera Store TV クリス・ニコルス Luminous Landscape ニック・デブリン クリス「The Camera Store TVにようこそ!僕はクリス・ニコルスだ。今まで色々なカメラをレビューしてきたんだけど、今回はシグマのDP1とDP2 Merrillを取り上げようと思う。 この…

シグマCEO山木和人氏インタビュー(2012年11月ポーランド)

元記事:Wywiad z Kazuto Yamaki - prezesem Sigma Corporation シグマCEOの山木和人氏がポーランドを訪れたのは11月の最初の週だった。シグマはレンズやカメラ、その他のアクセサリーを製造していることで有名な会社である。今回山木氏が初めてポーランドを…

新レンズ35mm F1.4 DG HSMについて一問一答

元記事:Sigma Answers Your Questions About the New Lenses & Business ここ数ヶ月のシグマの動向に注目している人には、シグマがこれまでよりも高品質なレンズを作ろうとしていることは既に周知の事実だろう。 私自身もこれまでシグマのプロレベルのレン…

ボディを交換する時代 SIGMA DP1 Merrillレビュー

元記事:Sigma DP1 Merrill Field Report Interchangable Cameras Instead of Interchangable Lenses http://www.luminous-landscape.com/articleImages/MR37/dp1m2.jpg Sigma DP1 Merrill 19mm F2.8 まず初めに、私がつい先日書いたSIGMA DP2 Merrillのレビ…

シグマCEO山木和人インタビュー(Photokina 2012)(その2)

(その1の続き) デイブ「先ほどフォーカスリミットに絡んでUSBドックの話が出ましたが、これはボディに合わせてフォーカスの位置を前後に合わせるピント調節機能も持っているのですね」 山木「そうですね、カメラボディに付いているピント調節機能と基本的…

シグマCEO山木和人インタビュー(Photokina 2012)(その1)

元記事:Q&A with Sigma CEO Kazuto Yamaki: Geeking out over industry firsts in camera lens tech and testing http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/1044/sigma-yamaki-small.jpg Imaging Resourceのデイブ・エッチェルズは2012年のフォトキ…

フォトキナ2012 山木社長のプレゼンテーション(その2)

(その1に戻る) 3つのラインはそれぞれ明確なコンセプトを持ち、今後発売する全てのレンズは3つのラインのどれかに属することになります。 最初のラインは『コンテンポラリー』です。 コンテンポラリーラインは最新の技術を使い、高画質と小さなサイズを両…

フォトキナ2012 山木社長のプレゼンテーション(その1)

司会者 「紳士淑女の皆様、私はシグマドイツのマルコ・ハーンです。本日はフォトキナ2012にお集まりいただきましてありがとうございます。今日はシグマCEOの山木和人から皆様にお伝えしたいことがあります。 私はここで二年に一度皆様とお会いするのですが、…

僕らは何を撮影すべきか、あるいはSIGMA DP1 Merrillとその広告について(その2)

ベイクオーブン発電所で1時間ほど撮影をしたあと、僕は高台を下ってインペリアルホテルの自室に戻った。僕は顔を洗い、歯を磨き、これから一緒に仕事をする、東京の代理店graphica 6+の福井信蔵氏と奥いずみ氏と面会した。それは朝の6時で、僕らは朝食をとり…

僕らは何を撮影すべきか、あるいはSIGMA DP1 Merrillとその広告について(その1)

元記事:Why Content is Important and the Global Advertising for the Sigma DP1M Merrill by Paul Thacher http://3.bp.blogspot.com/-nemcXgxaGz0/UEq_U-wNS2I/AAAAAAAACoU/SYW6ziQUw58/s1600/Morning+Clouds+and+Grassland+20120702+%2528c%2529+Paul+T…

DP2 Merrillレビュー&RX100、M9、NEX-7、X100との比較(その3)

ISO400 http://www.luminous-landscape.com/articleImages/MR37/iso400full.jpg ISO400 半分にトリミング http://www.luminous-landscape.com/articleImages/MR37/iso400crop.jpg ピクセル等倍 ISO100とISO200は素晴らしい画質だ。ISO400はそれより少し劣る…

DP2 Merrillレビュー&RX100、M9、NEX-7、X100との比較(その2)

画素数についての考察 http://www.luminous-landscape.com/articleImages/MR11/bayer.jpg ベイヤーパターン http://www.luminous-landscape.com/articleImages/MR11/foveon.jpg フォビオン シグマが現在は子会社のフォビオンX3を使い始めた頃から、デジタル…

DP2 Merrillレビュー&RX100、M9、NEX-7、X100との比較

元記事:Sigma DP2 Merrill Review http://www.luminous-landscape.com/articleImages/MR36/dp2m.jpg DP2 Merrillは中判の画質を持つコンパクトカメラなのか? 昔は何もかもが単純だった。 もし高画質の写真を撮りたかったら、フィルムやセンサーの大きなカ…

シグマCEO 山木和人氏 独占インタビュー

元記事 Kazuto Yamaki, Interview exclusive du dirigeant de Sigma 2012年7月11日 2012年1月、前CEO山木道広氏の死去に伴い、シグマの新しいCEOに就任したのは子息の和人氏である。この度パリを訪問された和人氏に独占インタビューを行うことが出来た。シグ…

フォビオン・ストーリーズ(3) 1967年 マックス・デルブリュック

カーバー・ミードがフォビオンセンサーの開発に至る道のりを歩み始めたのは、1967年にマックス・デルブリュックがミードの研究室を訪れた時に遡る。 マックス・デルブリュックは1906年にドイツで生まれた。ノーベル物理学賞を受賞したマックス・ボルンの元で…

フォビオン・ストーリーズ(2) 2003年10月 カリフォルニア・デスバレー

その時、カーバー・ミードはカリフォルニアのデスバレーにある砂漠の真ん中で、携帯電話の電波を受信しようとしていた。 ガソリンスタンドから漏れる光が、ミードの乗用車の後部座席を照らしていた。そこには、ホコリにまみれた古い機械や電気設備が満載され…

フォビオン・ストーリーズ(1) シリコンワイヤー・ニューラルネットワーク

20世紀最大の発明と聞いて何を思い浮かべるだろうか? 飛行機や原子力など、その後の社会を大きく変貌させたものが思い浮かぶかもしれない。その中の一つにトランジスタがある。 トランジスタの発明によって、大量の真空管と配線からなる巨大な計算機が、小…

DP2 Merrill ファーストインプレッション

http://farm8.staticflickr.com/7251/7555903794_6b32ccfffb_b.jpg DP2 Merrill F2.8 1/40 ISO100 DP2 Merrillを手に入れたのでさっそく感想を書いてみようと思います。 まず全体の使用感ですが、前のDP2よりさらに使い勝手が良くなりました。 起動はとても…

フォビオン現像テクニック(第十八回)メリルセンサーで鮮やかな緑を出す!

http://farm8.staticflickr.com/7245/7380064292_746687ba60_b.jpg SD1 Merrill 300mm F4 APO Telemacro SD1を使い始めて一番戸惑ったのが鮮やかな緑色がなかなか出ないことでした。 もともとフォビオンに緑が苦手だという印象は持っていません。緑は三層構…

フォビオン現像テクニック(第十七回)メリルセンサーのRAWを低スペックパソコンで現像する!

DP2 Merrillの発売が近づいて来ましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 今の時点で実売価格が9万円を切ってるのはコンデジと考えれば少し高いようにも感じられますが、4600万画素のフォビオンセンサーを搭載したカメラと考えると十分お買い得だと思いま…

山木和人シグマCEOインタビュー

元記事 Kazuto Yamaki - interview CEO Sigma 2012年1月17日、シグマ創業者の山木道広氏が78歳で亡くなった。 山木氏はPMA殿堂入り、国連IPC賞受賞、ゴールデンフォトキナピンなど、数多くの国際的な賞を受けた。1961年にシグマ研究所を設立して以来、山木氏…

シグマ18-250mm F3.5-6.3 DC Macro OS HSM

元記事 DSLR Magazine SIGMA Y SU THERMALLY STABLE COMPOSITE O TSC http://www.dslrmagazine.com/images/stories/Digital/sig_composit/sig_18-250mm_full.jpg シグマの新レンズ18-250mm F3.5-6.3 DC Macro OS HSMは一見すると、たくさんの種類がある便利…

SD1のダイナミックレンジは実際どうなのか?

SD1のダイナミックレンジはSD14より狭いんじゃないか、ということがずっと気になっていたので調べてみました。 同一レンズ、ISO100、RAWで撮影後SPPで現像、ホワイトバランスは本の背表紙に合わせてあります。 SD14はAモードで露出補正を-3.0から+3.0まで撮…

フォビオン現像テクニック(最終回)屋内スポーツは流し撮りで動きを表現する!

http://farm7.staticflickr.com/6016/5940749664_b03073255c_b.jpg SIGMA SD14 300mm F4@F4.5 1/10 ISO100 写真撮影において、最も難しいものの一つが屋内スポーツだと思います。 そもそもスポーツなので動きが速いからシャッター速度は速くしなければいけな…

フォビオン現像テクニック(第十五回)戯れる子猫はセピアに現像してノスタルジーを演出する!

http://farm5.staticflickr.com/4013/5164086140_96c56748bf_b.jpg SIGMA SD14 50mm F1.4 1/60 ISO50 花や子供、昆虫などと並んで、猫は被写体としてとても人気です。 被写体として可愛くて魅力的ですし、動きが面白くていつまで撮ってても飽きないですよね…

フォビオン現像テクニック(第十四回)DP1の風景は六本の光芒で輝きを増す!

http://farm5.staticflickr.com/4054/4464371853_6233c26c93_b.jpg SIGMA DP1s F7.1 1/1250 ISO100 世の中にはたくさんの種類のカメラやレンズがありますが、その中には良いレンズや悪いレンズ、あるいは良いカメラや悪いカメラというものは、ないんじゃない…

フォビオン現像テクニック(第十三回)DP2+AML-1で至上のボケを堪能する!

http://farm2.staticflickr.com/1269/5187141764_26bd98ab37_b.jpg SIGMA DP2 + AML-1 F2.8 1/640 ISO50 DP2というカメラは何かの偶然がいくつも重なってできた奇跡のカメラです。 その奇跡を生み出す要素の一つが、あの小型のボディに大型のセンサーを搭載…

フォビオン現像テクニック(第十二回)クロスプロセス現像で想像力の限界を突破する!

http://farm8.staticflickr.com/7185/6856887185_b8595f1903_b.jpg SIGMA SD14 30mm F1.4@F8 1/1000 ISO100 写真に限らず趣味はほとんどそうだと思うのですが、長く続けるための最大の困難は、マンネリです。 フォビオンの画質は写真の可能性を新しく見つけ…

フォビオン現像テクニック(第十一回)高感度ノイズを誇張して都会の夜のギラつきを表現する!

http://farm5.staticflickr.com/4089/5119413747_133100d6d6_b.jpg SIGMA DP1s F4 1/20 ISO400 (ISO1600相当) デジタルの時代になって写真というのはどんどん便利なものになり、何も考えずに被写体に向けてシャッターを切るだけで、それなりに見れる写真が…