2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第四回)【書評】森村泰昌「美術の解剖学講義」

スポーツを例にするとわかりやすいんですが、誰でも最初は練習と勉強から始めます。 練習というのは、素振りとかリフティングとか体を使う訓練、勉強というのはルールや体の使い方、戦術や戦略のようなものをちゃんとわかることです。 こういうことをちゃん…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第三回)【書評】ホンマタカシ「たのしい写真3ワークショップ篇」

写真は芸術ではないという話をチラホラ耳にするんですが 何が芸術かとかって、僕みたいな一般人には実のところどうでもいい話で、面白いものは面白いしつまらないものはつまらない。自分の感性を基本的には基準にしているので、別に世間の評価とかそんなのは…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第二回)【書評】鳥原 学「日本写真史(上)(下)」

自分の撮った写真に既視感を抱く時がある。 僕が動き、僕が見て、僕が選び、僕が撮った写真が、他の誰かが撮った写真と同じようなものに見えてくる時がある。 もちろんそれは自分が撮った写真なのだから、大事にすべきものだ。それが何かに似ていようが、何…

【CP+2014】シグマインタビュー「私たちが生き残れたのは、他のメーカとは違う製品を作り続けてこれたから」

元記事:CP+ Sigma interview: 'We have survived because we make unique products' 今週日本で行われたCP+に我々dpreviewも参加した。訪れたブースの中で最も混み合っていたものの一つが、シグマブースだ。シグマは交換レンズメーカーとして有名だが、CP+で…

CP+ 技術アカデミー 垂直分離型Foveonイメージセンサーについて

CP+の技術アカデミーに行ってきたので、そのまとめです。 まずはデジタルカメラのイメージセンサの種類について 画像は配布資料からの抜粋です イメージセンサーにはベイヤーとフォビオンの二種類があります。この二種類はそもそも、光の捉え方から考えが違…

FOVEON Quattroセンサーは何が凄いのか?

シグマからFOVEONの新センサーFOVEON Quattroが発表になりました。 新センサーはあと1年は出ないと勝手に思っていたので、このタイミングで出てくるとは恐れ入りました。 新センサーの構造を見てみると、よく考えられているなあと思うので、メリルセンサーと…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第一回)フォトコンで勝つにはどうすればいいのか?

「写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか」という文章を書いてからそろそろ1年になるということで、なんかそれに絡めてフォトコンの話でも書こうかなと思いまして、ちょっと何かしら書いてみます。なんか毎年この時期になると写真について集中的に考えて…

さようなら、カメラたち

元記事:GOODBYE, CAMERAS 去年の10月のことだった。ちょうど紅葉が始まる前に、僕は日本の和歌山に6日間のハイキングに出かけた。熊野古道とよばれる、かつて日本の皇族たちが参拝を行った山道を巡る旅だ。 僕はその旅に、高性能なカメラを持って行った…