シグマQ&A:なぜ24-70mmは「ものすごく」お買い得なのか、FLDの取り扱いの難しさ、などなど

これは、コロナウィスルによる旅行制限が行われる直前の今年の3月初旬に、日本で行ったインタビューの4回目です。インタビュー後に、COVIDの影響、Imaging Resourceの売却、そして他の多くの長期にわたるコンテンツの整理などがあり、ようやくこのインタビュ…

シグマインタビュー:もっと小さくて高性能なレンズが「近い将来」発売されます

シグマのCEO 山木和人氏 2015年に会津工場を訪問したときに撮影。 写真産業は中国の封鎖による世界的なサプライチェーンの混乱から回復しかけている。しかし、世界の他の国々は危機に瀕しており、特に米国とヨーロッパでは多くの企業が需要の大幅な低下を見…

フォトキナ2018 シグマ新製品発表会

(司会)こんばんは、紳士淑女の皆さま。今晩の私たちシグマの発表にお集まりいただきありがとうございます。この忙しいフォトキナの開催中に、私たちのために時間を割いていただいたこと、大変感謝いたします。 今回のフォトキナでは私たちシグマの新製品を…

浅間国際フォトフェスティバルに行ってきました

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単焦点レンズの愉悦

SIGMA 300mm F4 APO Telemacro またぞろシグマの機材をヤフオクに出すことにした。迷ったが、300mm F4やDP2 Merrillも出すことにした。 理由としては、以前書いたように、クワトロ・MC-11+SONY α時代になって、旧式のレンズのAFが効かなくなった、というのが…

シグマ製品の思い出を語る

シグマ製品をヤフオクに出すことにしたので、なんか名残り惜しいから思い出などを書いてみよう。 DP2 初めて買ったデジカメ。これは思い入れが深い。絞り・シャッター速度・ISO・RAW現像、全部これで覚えた。写真の全てをDP2から学んだと言っても過言ではな…

Quattro・グローバルビジョン時代のシグマのカメラとレンズ(雑感)

SIGMA sd Quattro H + 18-35mm F1.8 DC HSM シグマが2012年にグローバルビジョンレンズを発表してから5年ほどたった。 僕が写真を撮り始めたのが2009年で、グローバルビジョンの発表はその3年後だから、グローバルビジョン前よりも、あとの方が長い時間が経…

シグマCEOが24-70mm Art、14mm Art、シネレンズ、ソニー、野球について語る

―皆さんこんにちは。Gentec SIGMA Canadaのマイク・ラストです。今日はシグマCEOの山木和人氏にお話を聞くことができました。Gentec SIGMA Canadaへようこそ。お会いできて光栄です。 山木:ありがとうございます。 ―ではさっそく始めましょう。シグマのアー…

CP+2017 シグマインタビュー「ユーザーにはひたすら性能を追求したレンズを求める人がいるんです」

CP+2017の会場で シグマの新製品14mm F1.8を手にする山木CEO 元記事:CP+ 2017 - Sigma interview: 'We’ve learned that some customers require exceptional lens performance' シグマは今年のCP+で4本の新しいレンズを発表した。14mm F1.8 DG HSM Art, 24-…

フォトキナ2016 山木社長プレゼンテーション(その2)

(その1の続き) 次に紹介するレンズは500mm F4 DG OS HSM Sportsです。 このレンズは本物のプロ用機材として開発をしました。そして、その目標は達成できたと思っています。 光学性能はほとんど完璧と言っていいレベルです。 (歓声) この図は一般的に「M…

フォトキナ2016 山木社長プレゼンテーション(その1)

本日はお忙しい中お集まりいただきまして大変ありがとうございます。シグマを代表して篤くお礼申し上げます。ありがとうございました。 今日のプレゼンテーションでは3つのことについてお話させていただきます。まず最初に現在シグマが置かれている経済状況…

SIGMA CEOインタビュー(その4)

(その3の続き) Q:キヤノンがシグマを買収するのではという噂がありました。これは本当なのでしょうか? A:噂についてコメントをすることはできません。そういったビジネスに関する噂はなおさらです。私たちは非上場企業ですから別に良いんですけど、あ…

SIGMA CEOインタビュー(その3)

(その2の続き) Q:シグマの製品にはプロジェクト名のようなものはあるのですか? A:CEOになる前に数年間試してみたことがあります。私がそれぞれの製品にプロジェクト名を付けていったんですよ。個人的に音楽がとても好きなので、ミュージシャンの名前を…

SIGMA CEOインタビュー(その2)

(その1の続き) Q:欲しい人材はどのようにして採用するのですか? A:やり方はとても普通ですよ。採用情報サイトに募集を出します。基本的に大卒を採用します。日本のトップ層の大学の学生を採用できているので、私達はとても恵まれていると思います。自…

SIGMA CEOインタビュー(その1)

元記事:An Insight Interview With Sigma CEO Q:まず、一番大きな疑問なのですが、なぜ台湾に来てメディアや地元の販売店と話をしようとしているのですか?カメラ会社のCEOが行うことではないと思うのですが。 A:初めて台湾に来たのは3年前になります。…

シグマ製レンズの品質の鍵がここに? A1システムの全貌を紹介する(その2)

(その1の続き) 以下はA1と開発者の石井氏の役割について、山木氏にインタビューしたものである。 デイブ・エッチェルズ(以下DE):石井氏はA1を設計し開発しただけでなく、レンズの製造工程にも関わっているのですか? 山木:そうです。実際に彼がA1の責…

シグマ製レンズの品質の鍵がここに? A1システムの全貌を紹介する(その1)

元記事:Sigma’s key to quality? Our exclusive look at the A1 system reveals all! http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/4728/zsigmaa1_withlens_200pxii.jpg シグマの新しいグローバルビジョンラインのレンズの特徴の一つは、仕様通りの性…

CP+2015 シグマインタビュー「大きな工場・小さな事業所」(その2)

(その1の続き) ―シグマの24-105mm F4が製造終了になったという噂が以前ありました。この噂はもちろん真実ではなかったですが。このレンズは期待した通りの性能になりましたか? 山木:私自身は標準ズームとしてこのレンズの性能に満足しています。標準ズー…

CP+2015 シグマインタビュー「大きな工場・小さな事業所」(その1)

元記事:CP+ 2015 Sigma Interview - "small office, big factory" 今年(2015年)のCP+ではシグマを含む主要なカメラ会社の重役たちにインタビューする機会を得た。今回のインタビューではシグマCEOの山木和人氏に、高画素化時代におけるレンズ生産の課題、…

シグマCEOインタビュー:なぜマイクロフォーサーズのレンズは少ない?フルサイズフォビオンは実現可能?(その3)

dp Quattoroの持ち方に悩んだことはないだろうか?これが正しい持ち方だ! (その2の続き) IR:私たちの編集者からまた質問です。以前のインタビューでDPシリーズにズームは出ないのか尋ねました。その時の返事は、サイズが非常に大きくなってしまうので現…

シグマCEOインタビュー:なぜマイクロフォーサーズのレンズは少ない?フルサイズフォビオンは実現可能?(その2)

http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/4230/sigma-lenses.jpg (その1の続き) IR:読者から別の質問が来ています。「シグマのAPS-C用のコンテンポラリーとアートラインのレンズをマイクロフォーサーズ専用で出さないのはなぜですか?」 APS-C…

シグマCEOインタビュー:なぜマイクロフォーサーズのレンズは少ない?フルサイズフォビオンは実現可能?(その1)

http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/1044/sigma-yamaki-small.jpg 元記事:Sigma Q&A with Kazuto Yamaki: Why no Micro Four Thirds lenses, and is a full-frame Foveon feasible? フォトキナ2014で、シグマCEO山木和人氏とインタビューを行…

シグマCEO山木社長インタビュー(Fotografia 2014)(その3)

(その2の続き) -スマートフォンはサイズの制限もあって小さなセンサーを使わなければいけないですから、画質はどうしても悪くなります。今後はスマートフォンの画質も向上していくと思いますか? 山木:そう思います。しかし、通常のカメラとは異なった方…

シグマCEO山木社長インタビュー(Fotografia 2014)(その2)

(その1の続き) -先日シグマは150-600mmというズームレンズを2つのラインで発売すると発表しました。これはなぜですか? 山木:そもそも今回のプロジェクトは既存の150-500mmを更新するものとして開始しました。そして、開発のゴールは望遠端を600mmまで伸…

シグマCEO山木社長インタビュー(Fotografia 2014)(その1)

-今回はインタビューに参加いただき、大変ありがとうございます。 山木:ありがとうございます。 -かつて会津工場を見学に行った時に、道広氏がシグマの製品は全て会津工場で作っているとお話されました。 山木:そうです。 -それは現在も変わっていないので…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その4)

(その3の続き) ― 多くの評論家がシグマのレンズをキヤノンやニコンではなくツアイスと比較しています。これについてどうお考えですか? 山木:とても自然な流れだと思いますね。というのも、メーカーのレンズと私たちのレンズとでは設計思想が異なるから…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その3)

(その2の続き) ― フォビオンセンサーについて質問があります。フォビオンのマーケットシェアはとても小さいと思いますが、今後も開発は続けられるのでしょうか?他のメーカーが多層センサーを開発しているという噂もありますし、事業を継続できる見込みは…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その2)

(その1の続き) ― フォビオンセンサーの話に移りましょう。シグマは世代を追うごとにフォビオンセンサーの性能を向上させてきました。 しかし、他のメーカー、キヤノンやソニーもどうやら多層センサーを開発中のようです。少なくともいくつか特許を申請し…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その1)

元記事:ENCUENTRO CON MR. KAZUTO YAMAKI, CEO DE SIGMA (訳者注:このインタビューは英語で行われ、その後スペイン語に翻訳されたあとで公開されたものです。今回の翻訳はそのスペイン語をさらにGoogle翻訳して英語にし、それを日本語化したものになりま…

シグマCEO山木和人がレンズ設計の哲学を語る(Photokina 2014)

元記事:Interview: Sigma CEO Kazuto Yamaki Talks Company's Design Philosophy 私たちは先日シグマCEOの山木和人氏にインタビューする機会を得ることができた。そこで最近のシグマのヒット商品や独創的なdp Quattro、そしてレンズ設計の哲学について話を…