フォトキナ2016 山木社長プレゼンテーション(その2)

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次に紹介するレンズは500mm F4 DG OS HSM Sportsです。

このレンズは本物のプロ用機材として開発をしました。そして、その目標は達成できたと思っています。

光学性能はほとんど完璧と言っていいレベルです。

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(歓声)

この図は一般的に「MTF曲線」と呼ばれているものですが、私はあえて「MTF直線」と呼びたいと思います(拍手喝采)。

このレンズは防塵防滴で、できるだけ軽くなるように鏡筒にはマグネシウムを採用しています。

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この図の青い部分にマグネシウムを使用しています。

このレンズはプロ写真家の使用に応えるために、多くの機能を備えています。このようなレンズを発売できることに、私はとても誇りを持っています。

発売は10月になります。価格は未定ですが、同スペックのキヤノンニコンのレンズと比較して遥かに手に取りやすい価格で提供できると思います。正式な発表を楽しみに待っていてください。



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最後に紹介するのは85mm F1.4 DG HSM Artです(歓声)。
 
皆さんご存知のように、このスペックで最高のレンズはカールツァイスOtusです。

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私たちはこのレンズにとても大きな敬意を払っています。新しいレンズの光学性能はこのレンズを基準に開発を行っています。
 
Otusは素晴らしいレンズですが、マニュアルフォーカスしか使えません。つまり、これも繰り返しになりますが、非常に限られた人しかこの素晴らしい性能を楽しめないのです。
 
私たちの目標は、最低でもOtsuと同等の高性能なレンズを、オートフォーカス付きで提供することです。そして、私たちはこれを実現できたと思っています。

光学性能は申し分なく、ボケも非常に滑らかです。できるだけ早く皆様にこのレンズを体験してほしいと思います。

発売は201611月です。価格は未定ですが、Otusの半額以下で提供できるのではと思います。
 

最後に、ここでシグマの新しいラインであるシネレンズについて発表できることをとても光栄に思います。

2週間前にアムステルダムで開かれたIBCで、私たちは新しいシネレンズを合計8本発表しました。

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3本のズームレンズと、5本の単焦点レンズです。

シネレンズのコンセプトは「100%継続・100%新規」です。これは少し不思議に聞こえるかもしれませんので、ここで紹介をしたいと思います。

シグマのシネレンズはいわゆる「換装」レンズです。既存のアートレンズをシネレンズに合うよう、部品を換装しました。つまり、レンズも内部の鏡室も、全てアートレンズと100%同じものを使用しています。この結果、アートレンズの高い光学性能をそのまま継続することができました。

しかし、シネレンズはそれ以外の機械部分を全て変更しました。

いわゆる普通の換装レンズは、ギア付きのリングにするなどの、少し表面を変えたものばかりです。しかし、本当のプロ用の機材を作るために、光学部分以外の全ての部品を新規に開発することにしました。これがもう一つの100%です。

「100%継続・100%新規」というのは、高い光学性能を100%維持しつつ、100%新規の部品を使うということです。これがシグマ・シネレンズの基本的な考え方になります。これによって、プロ用のシネレンズを非常に手に取りやすい価格で提供することが可能になりました。これが私たちが最終的に目指したことです。

ここでシネレンズの特徴をいくつかご紹介したいと思います。

第一に、シグマ・シネレンズは一揃いのセットである、ということです。

シネレンズには3つの製品ラインがあります。

18-35mm T2や50-100mm T2を含む、大口径ズームライン

24-35mm T2.2を含む、フルサイズズームライン

20mm T1.5、24mm T1.5,、35mm T1.5、50mm T1.5、そして、85mm T1.5を含む、フルサイズ用大口径単焦点レンズライン

私たちはこれらのフルラインナップをシネレンズと同時に発表することができました。さらに、これらのレンズは他のメーカーにはない、革新的なレンズです。

T2のズームレンズをこの価格・サイズで販売している会社は他にありません。

T2.2のフルサイズ用ズームレンズを販売している会社はありません。

T1.5のフルサイズ用単焦点レンズのセットを販売してる会社は他にありません。

シグマは他にはないスペックのシネレンズを揃えています。

また、皆さんご存知のように、アートシリーズはとても解像度が高いです。したがって、6kから8kの動画を撮影するのにも十分な性能を持っています。

今回のシネレンズでは動画用に適した、頑丈な鏡筒を採用しています。ほとんどの部品は金属でできています。

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シネレンズは、フォローフォーカスを使用することができます。フォーカスリングには歯車がついています。

さらに、絞りリング、フォーカスリング、ズームリングの3つは、同じ位置に設定してあります。

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したがって、シネマトグラファーは装置の設定を変えることなく、レンズを交換することが可能になります。レンズは防塵防滴性能を備えていますので、砂漠やとても暑い場所でも使用することができます。

シネレンズの発売日・価格は未定です。



ご清聴ありがとうございました。



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