2014-01-01から1年間の記事一覧

シグマCEO山木社長インタビュー(Fotografia 2014)(その3)

(その2の続き) -スマートフォンはサイズの制限もあって小さなセンサーを使わなければいけないですから、画質はどうしても悪くなります。今後はスマートフォンの画質も向上していくと思いますか? 山木:そう思います。しかし、通常のカメラとは異なった方…

シグマCEO山木社長インタビュー(Fotografia 2014)(その2)

(その1の続き) -先日シグマは150-600mmというズームレンズを2つのラインで発売すると発表しました。これはなぜですか? 山木:そもそも今回のプロジェクトは既存の150-500mmを更新するものとして開始しました。そして、開発のゴールは望遠端を600mmまで伸…

シグマCEO山木社長インタビュー(Fotografia 2014)(その1)

-今回はインタビューに参加いただき、大変ありがとうございます。 山木:ありがとうございます。 -かつて会津工場を見学に行った時に、道広氏がシグマの製品は全て会津工場で作っているとお話されました。 山木:そうです。 -それは現在も変わっていないので…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その4)

(その3の続き) ― 多くの評論家がシグマのレンズをキヤノンやニコンではなくツアイスと比較しています。これについてどうお考えですか? 山木:とても自然な流れだと思いますね。というのも、メーカーのレンズと私たちのレンズとでは設計思想が異なるから…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その3)

(その2の続き) ― フォビオンセンサーについて質問があります。フォビオンのマーケットシェアはとても小さいと思いますが、今後も開発は続けられるのでしょうか?他のメーカーが多層センサーを開発しているという噂もありますし、事業を継続できる見込みは…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その2)

(その1の続き) ― フォビオンセンサーの話に移りましょう。シグマは世代を追うごとにフォビオンセンサーの性能を向上させてきました。 しかし、他のメーカー、キヤノンやソニーもどうやら多層センサーを開発中のようです。少なくともいくつか特許を申請し…

シグマCEO山木和人インタビュー(DSLRマガジン2014)(その1)

元記事:ENCUENTRO CON MR. KAZUTO YAMAKI, CEO DE SIGMA (訳者注:このインタビューは英語で行われ、その後スペイン語に翻訳されたあとで公開されたものです。今回の翻訳はそのスペイン語をさらにGoogle翻訳して英語にし、それを日本語化したものになりま…

シグマCEO山木和人がレンズ設計の哲学を語る(Photokina 2014)

元記事:Interview: Sigma CEO Kazuto Yamaki Talks Company's Design Philosophy 私たちは先日シグマCEOの山木和人氏にインタビューする機会を得ることができた。そこで最近のシグマのヒット商品や独創的なdp Quattro、そしてレンズ設計の哲学について話を…

フォトキナ2014 山木社長による150-600mm F5-6.3 DG OS HSMプレゼン

今回新しく150-600mmを発表するにあたり、そのコンセプトと、どのような経緯で開発に至ったのか、説明させていただきたいと思います。 まず私たちが考えたのは150-500mmのリニューアルでした。そのために三つの目標を掲げました。 一つ目は高い光学性能です…

シグマは高級レンズでカメラマーケットをリードする(その2)

(その1の続き) Q:CADやCAEといったコンピュータの発達で、レンズ設計はどのように変わりましたか?もちろん、レンズ設計の時に、最適な配置を見つけるため多くのシミュレータを走らせていると思います。 山木:コンピュータによってレンズ設計のあり方は…

シグマは高級レンズでカメラマーケットをリードする(その1)

元記事:Sigma CEO leads premium push in camera market (Q&A) 山木和人がCEOになってから、シグマは高級レンズを主な収入源にする会社に変貌を遂げた。しかし、カメラはまだビジネスとして成功しているとは言いがたい。 シグマは現在、良い方向に進んでい…

シグマ ― 最高の画像を手に入れるために(その2)

(その1の続き) http://resourcemagonline.com/wp-content/uploads/2014/07/SIGMA-Vintage-39-80mm-446x640.jpg シグマの新しい未来 先日私はシグマのCEO山木和人にインタビューする機会に恵まれた。私は父親の後を継ぐということが彼にとってどのような意…

シグマ ― 最高の画像を手に入れるために(その1)

元記事:SIGMA - ONE MAN’S QUEST TO ATTAIN THE PERFECT IMAGE シグマとはどんな会社か かつて日本には光学産業のブームが起こっていた。その最中の1961年、山木道広はレンズメーカーを設立した。当時彼は27歳だった。 わずか数年の光学メーカーでの勤務経…

フォトキナ2014 山木社長インタビュー

元記事:Sigma : rencontre avec Kazuto Yamaki http://img1.focus-numerique.com/focus/news/5/5725/sigma-kazuto-yamaki-2.jpg フォトキナ2014の会場で、私たちDigital FocusはシグマCEOの山木和人氏にインタビューを行うことができた。新製品のカメラやレ…

フォビオン現像テクニック(第十九回)フリンジ除去設定でアートレンズの雰囲気を味わう!

SIGMA SD1 Merrill + 30mm F1.4 EX DC HSM やあやあ皆さんこんにちは 最近のシグマはクワトロが発表になったりアートレンズの性能がすごかったり、いろいろワクワクすることが多いですね! 特に最新の50mm F1.4 Artは40万円もするカール・ツァイスのOtusにも…

山木社長Q&A Part2:フォビオン・クワトロセンサーは本当に3600万画素以上の解像度なのか?(その2)

(その1の続き) IR:でも、クワトロセンサーは違いますよね。下層の緑と赤は解像度が低いです。受光面積が広くなるのでノイズが減るというのはわかるんですが、どうやって少ない画素数から輝度と色の情報を得ているのか、もう少し説明してもらえますか? F…

山木社長Q&A Part2:フォビオン・クワトロセンサーは本当に3600万画素以上の解像度なのか?(その1)

元記事:Sigma Q&A Part II: Does Foveon’s Quattro sensor really out-resolve conventional 36-megapixel chips? (Part1に戻る) フォビオン社は撮像素子を開発しているシグマの子会社だが、センサーの構造は他のメーカーのものとは全く異なっている。フ…

山木社長Q&A Part1:なぜペンタックス用のレンズは少ないのか他(その3)

(その2の続き) カメラのグリップを制作しているとある読者からの質問で、彼はDP Quattroのデザインに非常に感心があるそうです。これはカメラのデザインとしてもとてもユニークだと思うのですが、何か説明をいただけますか? 山木:まず理解してほしいの…

山木社長Q&A Part1:なぜペンタックス用のレンズは少ないのか他(その2)

(その1の続き) IR:実は今回のインタビューの前にImaging Resourcesの読者に山木社長に尋ねたい質問を募集したんです。その中で、どうしてシグマはペンタックス用のレンズをあまり出していないのか、という質問がありました。特にペンタックス用の望遠レン…

山木社長Q&A Part1:なぜペンタックス用のレンズは少ないのか他(その1)

元記事:Sigma Q&A Part I: CEO Kazuto Yamaki explains why so few Pentax-mount lenses, and much more 横浜で今年の2月に行われたCP+の会場で、私たちイメージングリソースは、多くのカメラ産業の経営者たちにインタビューをすることができた。今回はシ…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第四回)【書評】森村泰昌「美術の解剖学講義」

スポーツを例にするとわかりやすいんですが、誰でも最初は練習と勉強から始めます。 練習というのは、素振りとかリフティングとか体を使う訓練、勉強というのはルールや体の使い方、戦術や戦略のようなものをちゃんとわかることです。 こういうことをちゃん…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第三回)【書評】ホンマタカシ「たのしい写真3ワークショップ篇」

写真は芸術ではないという話をチラホラ耳にするんですが 何が芸術かとかって、僕みたいな一般人には実のところどうでもいい話で、面白いものは面白いしつまらないものはつまらない。自分の感性を基本的には基準にしているので、別に世間の評価とかそんなのは…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第二回)【書評】鳥原 学「日本写真史(上)(下)」

自分の撮った写真に既視感を抱く時がある。 僕が動き、僕が見て、僕が選び、僕が撮った写真が、他の誰かが撮った写真と同じようなものに見えてくる時がある。 もちろんそれは自分が撮った写真なのだから、大事にすべきものだ。それが何かに似ていようが、何…

【CP+2014】シグマインタビュー「私たちが生き残れたのは、他のメーカとは違う製品を作り続けてこれたから」

元記事:CP+ Sigma interview: 'We have survived because we make unique products' 今週日本で行われたCP+に我々dpreviewも参加した。訪れたブースの中で最も混み合っていたものの一つが、シグマブースだ。シグマは交換レンズメーカーとして有名だが、CP+で…

CP+ 技術アカデミー 垂直分離型Foveonイメージセンサーについて

CP+の技術アカデミーに行ってきたので、そのまとめです。 まずはデジタルカメラのイメージセンサの種類について 画像は配布資料からの抜粋です イメージセンサーにはベイヤーとフォビオンの二種類があります。この二種類はそもそも、光の捉え方から考えが違…

FOVEON Quattroセンサーは何が凄いのか?

シグマからFOVEONの新センサーFOVEON Quattroが発表になりました。 新センサーはあと1年は出ないと勝手に思っていたので、このタイミングで出てくるとは恐れ入りました。 新センサーの構造を見てみると、よく考えられているなあと思うので、メリルセンサーと…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第一回)フォトコンで勝つにはどうすればいいのか?

「写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか」という文章を書いてからそろそろ1年になるということで、なんかそれに絡めてフォトコンの話でも書こうかなと思いまして、ちょっと何かしら書いてみます。なんか毎年この時期になると写真について集中的に考えて…

さようなら、カメラたち

元記事:GOODBYE, CAMERAS 去年の10月のことだった。ちょうど紅葉が始まる前に、僕は日本の和歌山に6日間のハイキングに出かけた。熊野古道とよばれる、かつて日本の皇族たちが参拝を行った山道を巡る旅だ。 僕はその旅に、高性能なカメラを持って行った…

Photo Life マガジンによる山木社長インタビュー

元記事: In conversation with Kazuto Yamaki, CEO of SIGMA corporation 山木和人氏は2012年にシグマの最高経営責任者に就任した。シグマは1961年に設立され、以来50年にわたって彼の父である山木道広氏によって経営されてきた。山木和人氏がカナダを訪れ…