2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

フォビオン・ストーリーズ(3) 1967年 マックス・デルブリュック

カーバー・ミードがフォビオンセンサーの開発に至る道のりを歩み始めたのは、1967年にマックス・デルブリュックがミードの研究室を訪れた時に遡る。 マックス・デルブリュックは1906年にドイツで生まれた。ノーベル物理学賞を受賞したマックス・ボルンの元で…

フォビオン・ストーリーズ(2) 2003年10月 カリフォルニア・デスバレー

その時、カーバー・ミードはカリフォルニアのデスバレーにある砂漠の真ん中で、携帯電話の電波を受信しようとしていた。 ガソリンスタンドから漏れる光が、ミードの乗用車の後部座席を照らしていた。そこには、ホコリにまみれた古い機械や電気設備が満載され…

フォビオン・ストーリーズ(1) シリコンワイヤー・ニューラルネットワーク

20世紀最大の発明と聞いて何を思い浮かべるだろうか? 飛行機や原子力など、その後の社会を大きく変貌させたものが思い浮かぶかもしれない。その中の一つにトランジスタがある。 トランジスタの発明によって、大量の真空管と配線からなる巨大な計算機が、小…

DP2 Merrill ファーストインプレッション

http://farm8.staticflickr.com/7251/7555903794_6b32ccfffb_b.jpg DP2 Merrill F2.8 1/40 ISO100 DP2 Merrillを手に入れたのでさっそく感想を書いてみようと思います。 まず全体の使用感ですが、前のDP2よりさらに使い勝手が良くなりました。 起動はとても…

フォビオン現像テクニック(第十八回)メリルセンサーで鮮やかな緑を出す!

http://farm8.staticflickr.com/7245/7380064292_746687ba60_b.jpg SD1 Merrill 300mm F4 APO Telemacro SD1を使い始めて一番戸惑ったのが鮮やかな緑色がなかなか出ないことでした。 もともとフォビオンに緑が苦手だという印象は持っていません。緑は三層構…

フォビオン現像テクニック(第十七回)メリルセンサーのRAWを低スペックパソコンで現像する!

DP2 Merrillの発売が近づいて来ましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 今の時点で実売価格が9万円を切ってるのはコンデジと考えれば少し高いようにも感じられますが、4600万画素のフォビオンセンサーを搭載したカメラと考えると十分お買い得だと思いま…