2013-01-01から1年間の記事一覧

シグマ会津工場潜入レポート(その3)

(その2の続き) http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/2479/p1030052_550px.jpg 上の写真は一枚一枚のレンズを組み合わせてレンズ群を作っているところである。レンズの表面に接着剤をわずかに垂らしてレンズを接着する。その後、レンズに紫外…

シグマ会津工場潜入レポート(その2)

(その1の続き) 金属加工 工場の他の場所ではレンズ以外の部品も、もちろん製造されている。 http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/2479/p1020977_550px.jpg シグマのレンズには多くの金属部品が使われており、これらを製造するための区画が工…

シグマ会津工場潜入レポート(その1)

元記事:A geek’s tour of Sigma’s Aizu lens factory: Precision production from the inside out シグマCEOの山木和人氏からシグマの会津工場を見学に来ないかと誘われたのは、日本を旅行中の今年の8月のことだ。エンジニアでありカメラマニアでもある私に…

トミオ・セイケ・トーク・イベント 「シグマDPシリーズのすべて」に行ってきました(その2)

(その1の続き) トークは一旦終了し、質疑応答に入る。 セイケさん「質問一回するごとにそれに返事して、じゃあ次の人、みたいなのは好きじゃないので、質問に関連して、じゃあこういうのはどうかとか、それは違うんじゃないかみたいに話をつなげていって…

トミオ・セイケ・トーク・イベント 「シグマDPシリーズのすべて」に行ってきました(その1)

セイケさんの写真集「ZOE」に直筆で頂いたサイン ブリッツ・ギャラリー主催で行われたセイケトミオさんのトークイベント「シグマDPシリーズのすべて」に行ってきました。ゲストは福井信蔵さんでした。 面白いイベントだったので、あれこれ印象に残った話をまと…

フォビオン・ストーリーズ(4) ディック・ライアンの少年時代(その2)

(その1の続き) 高校生になったディックは、しかし、クラスメートが写真に対してあまり興味がないことを知った。飛行中の蛾も、それよりもはるかに撮るのが難しかった落下中の水滴も、クラスの女の子にはどうでもいいことのようだった。ディックはどうすれ…

フォビオン・ストーリーズ(4) ディック・ライアンの少年時代(その1)

フォビオン社には数多くの才能が集まったが、ディック・ライアンはその中でも、最も若いうちから世間に才能を認められていた一人だ。 ディック・ライアンはテキサス州エル・パソで生まれ育った。彼は地元の高校で卒業アルバムの写真撮影を担当しており、彼が…

クリエイティブで居続けるための34の方法

元記事:34 Ways to Stay Creative http://fstoppers.com/wp-content/uploads/2013/08/33creative.jpg 1. 一覧表を作れ 2.常にメモ帳を持ち歩け 3.思うがままに何かを書いてみろ 4.ネットにアクセスするな 5.非現実的であれ 6.自分を責めるのをやめろ 7.一息…

フォビオンのRAWファイルを現像できるソフトIridient Raw Developerの紹介

元記事:An Alternative Process - Iridient Raw Developer 2.1 Mac OS X専用ソフトです http://www.sigmauser.co.uk/images/stories/Tests/Iridient/IridientCurvesScreen.png シグマは初めてのデジタル一眼レフカメラSD9を発売した時からずっと、自社製の…

シグマ18-35mm F1.8と35mm F1.4のレンズ設計者に話を聞く

元記事:Interview with constructor of Sigma 1.4/35 and 18-35 mm f/1.8 lenses http://www.lenstip.com/upload2/92567_0016.jpg Q:どうして光学技師になろうと思ったのですか? A:大学では宇宙物理学を学んでいたのですが、研究のために望遠鏡を使ってい…

マウント交換に関する山木社長一問一答

ドイツのカメラ雑誌fotoMAGAZINがマウント交換に関するインタビューを行なっています。 残念ながらオンラインでは記事が見れないのですが、マウント交換に関する箇所の抜粋が海外の掲示板に出ていたので、その箇所だけ翻訳しました。 - 8月1日に新しいサービ…

混迷するカメラレンズ市場でどう生き残るのか:シグマCEO山木氏インタビュー(その2)

(その1の続き) -キヤノンやニコンは高級レンズを更新していく度に、徐々に値段を上げていっています。これまでの円高基調がこの理由の一つなのではないかと思っているのですが、こういった状況はシグマにとってチャンスなのでしょうか?それとも、シグマ…

混迷するカメラレンズ市場でどう生き残るのか:シグマCEO山木氏インタビュー(その1)

元記事:Sigma CEO copes with chaos in camera lens marketplace (Q&A) http://asset0.cbsistatic.com/cnwk.1d/i/tim2/2013/05/22/Sigma-CEO-Kazuto-Yamaki_610x328.jpg 円安は国産レンズメーカーのシグマにとって追い風となっている。しかし、増え続けるマ…

山木社長インタビュー in 台湾 2013 (その2)

その1の続き -18-35mm F1.8 HSMについて多くのユーザーが関心を寄せています。発売日はいつ頃か、また価格はどれくらいになるのでしょうか。 山木:今回SD1に付けて18-35mmを持ってきたのですが、価格や発売日などの詳細についてはお伝えすることはできませ…

山木社長インタビュー in 台湾 2013 (その1)

元記事:【採訪】持續蛻變的精采! 專訪 Sigma 社長 山木和人 先生 カメラ愛好家の間では長い間、シグマのレンズは扱いやすく、値段の割に性能がいいと評判だった。愛好家の多くは性能の良い純正のレンズを欲しがったものだが、高値ゆえなかなか手が出なかっ…

土門拳に学ぶ(その2)

さて、前回とりあえず一発目を撮ってみたんですが、どうもイマイチ 土門拳 法隆寺西院回廊構架 http://farm9.staticflickr.com/8380/8580504322_eb0a136a9e_z.jpg 荒子架道橋 まずは構図から真似てみようということで、できるだけ同じような感じになるように…

土門拳に学ぶ(その1)

土門拳 法隆寺西院回廊構架 http://farm9.staticflickr.com/8380/8580504322_eb0a136a9e_z.jpg 南荒子駅高架下 SD1 Merrill 70mm Macro ISO100 F8 5秒 とりあえず一発目ですが、まあこんなもんかなあ。 もっと撮れたような気もするし、この場所で手持ちの機…

写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか(最終回)

前回のまとめ 僕はネットの上手い人の真似をしてるだけなので、結局行き詰まってしまったよ。 ホンマタカシもしんぞーさんも「上手い写真見ろ」「それを身体化しろ」と言ってるので、それを信じるよ。 とりあえず土門拳の写真の模倣からトレーニング始めるよ…

写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか(第六回)

前回のまとめ 勉強足りないから良い写真をちゃんと見ろ という話でした(笑) さて、でもじゃあ写真見ろって言っても一体何を見ればいいのかわかりません。本屋さんに行って写真集片っ端から買ってくるってのもお金が足りません。 そもそも良い写真って何?…

写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか(第五回)

前回のまとめ flickrは楽しいけど、長く続けてると自分を客観視できなくなるから怖いよ。 サイト内でファンや仲のいい人が出来てしまうと、知らず知らずのうちにそういう人たちの期待に答えるような写真を狙うようになってしまって、マンネリに陥ってしまう…

写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか(第四回)

前回の話 商売じゃなければ別に上手くなる必要はないかもしれない。 でも色んなことに向上心を持って生きていたほうが自分のためにも世の中のためにもなるような気がする。 震災の直後に子供が生まれて、それを撮った写真が何千回もリツイートされて、ちょっ…

写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか(第三回)

前回のまとめ 世間的には「簡単に良い写真を撮る方法」みたいなのが出回ってるけど、それって本当に「良い写真」なのかな? 人は見慣れたものより、あんまり見慣れてないもののほうが新鮮だから、写真も「既視感」がないものの方がより強い感動を生むんじゃ…

写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか(第二回)

さて、前回のまとめ。 良い写真がどういうものなのか、イマイチよくわからない。 自分がなんで写真を撮ってるのかも、よくわからない。 とりあえず今の自分はそこそこ見れる被写体を選んで、そこそこ人にウケる写真を撮れなくはない。 でもそれがいい写真だ…

写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか(第一回)

「写真が上手くなりたいなあ」と毎日ぼんやり考えながら、日々のあれこれに追われて生きているわけですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか? 今まで適当に写真を撮って、適当にアップしてと、あんまり突き詰めることなく写真と向き合ってきました。 初代DP2…

SIGMA Photo Pro Monochrome Modeのカラーフィルター機能を使ってカラーを再現する

SIGMA Photo Pro Monochrome Modeから三色合成 モノクロモードはいろいろ楽しいんですが、ふと「これってちゃんと3色分離してんのかな?」「本当に分離してるんだったらカラーを再現することもできるはずだよな」と思ったんで、ちょっとした実験をしてみまし…

SIGMA Photo Pro Monochrome Mode ブルー100%で高感度を堪能する!

SIGMA DP2 Merrill F2.8 1/1250 ISO6400 (ISO20000相当) 先月SIGMA Photo ProにMonochrome Modeが追加されると発表されてから、アップデートを心待ちにしていたのですが、つい先日ダウンロードが開始されました。 ということで早速試してみました。 フォビオ…

山木社長インタビュー (CP+2013)

元記事:Rencontre avec Kazuto Yamaki, PDG de Sigma http://img1.focus-numerique.com/focus/news/4/4010/sigma-kazuto-yamaki-1.jpg CP+は日本のカメラメーカーのトップに会えるいい機会である。今回はシグマCEOの山木和人氏に話を伺った。 Digital Focus…

SIGMA Photo Pro Monochrome Modeはなぜすごいのか?

シグマは2013年の1月8日に「SIGMA Photo Proにモノクロ専用モードを追加する」と発表したんですが、その詳しい話を聞いて僕は密かにショックを受けました。 「従来のモノクロームは、カラー処理を行った後にモノクローム画像を生成していましたが、今回開発…