フォトキナ2014 山木社長による150-600mm F5-6.3 DG OS HSMプレゼン

今回新しく150-600mmを発表するにあたり、そのコンセプトと、どのような経緯で開発に至ったのか、説明させていただきたいと思います。 まず私たちが考えたのは150-500mmのリニューアルでした。そのために三つの目標を掲げました。 一つ目は高い光学性能です…

シグマは高級レンズでカメラマーケットをリードする(その2)

(その1の続き) Q:CADやCAEといったコンピュータの発達で、レンズ設計はどのように変わりましたか?もちろん、レンズ設計の時に、最適な配置を見つけるため多くのシミュレータを走らせていると思います。 山木:コンピュータによってレンズ設計のあり方は…

シグマは高級レンズでカメラマーケットをリードする(その1)

元記事:Sigma CEO leads premium push in camera market (Q&A) 山木和人がCEOになってから、シグマは高級レンズを主な収入源にする会社に変貌を遂げた。しかし、カメラはまだビジネスとして成功しているとは言いがたい。 シグマは現在、良い方向に進んでい…

シグマ ― 最高の画像を手に入れるために(その2)

(その1の続き) http://resourcemagonline.com/wp-content/uploads/2014/07/SIGMA-Vintage-39-80mm-446x640.jpg シグマの新しい未来 先日私はシグマのCEO山木和人にインタビューする機会に恵まれた。私は父親の後を継ぐということが彼にとってどのような意…

シグマ ― 最高の画像を手に入れるために(その1)

元記事:SIGMA - ONE MAN’S QUEST TO ATTAIN THE PERFECT IMAGE シグマとはどんな会社か かつて日本には光学産業のブームが起こっていた。その最中の1961年、山木道広はレンズメーカーを設立した。当時彼は27歳だった。 わずか数年の光学メーカーでの勤務経…

フォトキナ2014 山木社長インタビュー

元記事:Sigma : rencontre avec Kazuto Yamaki http://img1.focus-numerique.com/focus/news/5/5725/sigma-kazuto-yamaki-2.jpg フォトキナ2014の会場で、私たちDigital FocusはシグマCEOの山木和人氏にインタビューを行うことができた。新製品のカメラやレ…

フォビオン現像テクニック(第十九回)フリンジ除去設定でアートレンズの雰囲気を味わう!

SIGMA SD1 Merrill + 30mm F1.4 EX DC HSM やあやあ皆さんこんにちは 最近のシグマはクワトロが発表になったりアートレンズの性能がすごかったり、いろいろワクワクすることが多いですね! 特に最新の50mm F1.4 Artは40万円もするカール・ツァイスのOtusにも…

山木社長Q&A Part2:フォビオン・クワトロセンサーは本当に3600万画素以上の解像度なのか?(その2)

(その1の続き) IR:でも、クワトロセンサーは違いますよね。下層の緑と赤は解像度が低いです。受光面積が広くなるのでノイズが減るというのはわかるんですが、どうやって少ない画素数から輝度と色の情報を得ているのか、もう少し説明してもらえますか? F…

山木社長Q&A Part2:フォビオン・クワトロセンサーは本当に3600万画素以上の解像度なのか?(その1)

元記事:Sigma Q&A Part II: Does Foveon’s Quattro sensor really out-resolve conventional 36-megapixel chips? (Part1に戻る) フォビオン社は撮像素子を開発しているシグマの子会社だが、センサーの構造は他のメーカーのものとは全く異なっている。フ…

山木社長Q&A Part1:なぜペンタックス用のレンズは少ないのか他(その3)

(その2の続き) カメラのグリップを制作しているとある読者からの質問で、彼はDP Quattroのデザインに非常に感心があるそうです。これはカメラのデザインとしてもとてもユニークだと思うのですが、何か説明をいただけますか? 山木:まず理解してほしいの…

山木社長Q&A Part1:なぜペンタックス用のレンズは少ないのか他(その2)

(その1の続き) IR:実は今回のインタビューの前にImaging Resourcesの読者に山木社長に尋ねたい質問を募集したんです。その中で、どうしてシグマはペンタックス用のレンズをあまり出していないのか、という質問がありました。特にペンタックス用の望遠レン…

山木社長Q&A Part1:なぜペンタックス用のレンズは少ないのか他(その1)

元記事:Sigma Q&A Part I: CEO Kazuto Yamaki explains why so few Pentax-mount lenses, and much more 横浜で今年の2月に行われたCP+の会場で、私たちイメージングリソースは、多くのカメラ産業の経営者たちにインタビューをすることができた。今回はシ…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第四回)【書評】森村泰昌「美術の解剖学講義」

スポーツを例にするとわかりやすいんですが、誰でも最初は練習と勉強から始めます。 練習というのは、素振りとかリフティングとか体を使う訓練、勉強というのはルールや体の使い方、戦術や戦略のようなものをちゃんとわかることです。 こういうことをちゃん…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第三回)【書評】ホンマタカシ「たのしい写真3ワークショップ篇」

写真は芸術ではないという話をチラホラ耳にするんですが 何が芸術かとかって、僕みたいな一般人には実のところどうでもいい話で、面白いものは面白いしつまらないものはつまらない。自分の感性を基本的には基準にしているので、別に世間の評価とかそんなのは…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第二回)【書評】鳥原 学「日本写真史(上)(下)」

自分の撮った写真に既視感を抱く時がある。 僕が動き、僕が見て、僕が選び、僕が撮った写真が、他の誰かが撮った写真と同じようなものに見えてくる時がある。 もちろんそれは自分が撮った写真なのだから、大事にすべきものだ。それが何かに似ていようが、何…

【CP+2014】シグマインタビュー「私たちが生き残れたのは、他のメーカとは違う製品を作り続けてこれたから」

元記事:CP+ Sigma interview: 'We have survived because we make unique products' 今週日本で行われたCP+に我々dpreviewも参加した。訪れたブースの中で最も混み合っていたものの一つが、シグマブースだ。シグマは交換レンズメーカーとして有名だが、CP+で…

CP+ 技術アカデミー 垂直分離型Foveonイメージセンサーについて

CP+の技術アカデミーに行ってきたので、そのまとめです。 まずはデジタルカメラのイメージセンサの種類について 画像は配布資料からの抜粋です イメージセンサーにはベイヤーとフォビオンの二種類があります。この二種類はそもそも、光の捉え方から考えが違…

FOVEON Quattroセンサーは何が凄いのか?

シグマからFOVEONの新センサーFOVEON Quattroが発表になりました。 新センサーはあと1年は出ないと勝手に思っていたので、このタイミングで出てくるとは恐れ入りました。 新センサーの構造を見てみると、よく考えられているなあと思うので、メリルセンサーと…

写真がもっと上手くなりたいリターンズ(第一回)フォトコンで勝つにはどうすればいいのか?

「写真が上手くなりたいんだがどうしたもんか」という文章を書いてからそろそろ1年になるということで、なんかそれに絡めてフォトコンの話でも書こうかなと思いまして、ちょっと何かしら書いてみます。なんか毎年この時期になると写真について集中的に考えて…

さようなら、カメラたち

元記事:GOODBYE, CAMERAS 去年の10月のことだった。ちょうど紅葉が始まる前に、僕は日本の和歌山に6日間のハイキングに出かけた。熊野古道とよばれる、かつて日本の皇族たちが参拝を行った山道を巡る旅だ。 僕はその旅に、高性能なカメラを持って行った…

Photo Life マガジンによる山木社長インタビュー

元記事: In conversation with Kazuto Yamaki, CEO of SIGMA corporation 山木和人氏は2012年にシグマの最高経営責任者に就任した。シグマは1961年に設立され、以来50年にわたって彼の父である山木道広氏によって経営されてきた。山木和人氏がカナダを訪れ…

シグマ会津工場潜入レポート(その3)

(その2の続き) http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/2479/p1030052_550px.jpg 上の写真は一枚一枚のレンズを組み合わせてレンズ群を作っているところである。レンズの表面に接着剤をわずかに垂らしてレンズを接着する。その後、レンズに紫外…

シグマ会津工場潜入レポート(その2)

(その1の続き) 金属加工 工場の他の場所ではレンズ以外の部品も、もちろん製造されている。 http://www.imaging-resource.com/ee_uploads/news/2479/p1020977_550px.jpg シグマのレンズには多くの金属部品が使われており、これらを製造するための区画が工…

シグマ会津工場潜入レポート(その1)

元記事:A geek’s tour of Sigma’s Aizu lens factory: Precision production from the inside out シグマCEOの山木和人氏からシグマの会津工場を見学に来ないかと誘われたのは、日本を旅行中の今年の8月のことだ。エンジニアでありカメラマニアでもある私に…

トミオ・セイケ・トーク・イベント 「シグマDPシリーズのすべて」に行ってきました(その2)

(その1の続き) トークは一旦終了し、質疑応答に入る。 セイケさん「質問一回するごとにそれに返事して、じゃあ次の人、みたいなのは好きじゃないので、質問に関連して、じゃあこういうのはどうかとか、それは違うんじゃないかみたいに話をつなげていって…

トミオ・セイケ・トーク・イベント 「シグマDPシリーズのすべて」に行ってきました(その1)

セイケさんの写真集「ZOE」に直筆で頂いたサイン ブリッツ・ギャラリー主催で行われたセイケトミオさんのトークイベント「シグマDPシリーズのすべて」に行ってきました。ゲストは福井信蔵さんでした。 面白いイベントだったので、あれこれ印象に残った話をまと…

フォビオン・ストーリーズ(4) ディック・ライアンの少年時代(その2)

(その1の続き) 高校生になったディックは、しかし、クラスメートが写真に対してあまり興味がないことを知った。飛行中の蛾も、それよりもはるかに撮るのが難しかった落下中の水滴も、クラスの女の子にはどうでもいいことのようだった。ディックはどうすれ…

フォビオン・ストーリーズ(4) ディック・ライアンの少年時代(その1)

フォビオン社には数多くの才能が集まったが、ディック・ライアンはその中でも、最も若いうちから世間に才能を認められていた一人だ。 ディック・ライアンはテキサス州エル・パソで生まれ育った。彼は地元の高校で卒業アルバムの写真撮影を担当しており、彼が…

クリエイティブで居続けるための34の方法

元記事:34 Ways to Stay Creative http://fstoppers.com/wp-content/uploads/2013/08/33creative.jpg 1. 一覧表を作れ 2.常にメモ帳を持ち歩け 3.思うがままに何かを書いてみろ 4.ネットにアクセスするな 5.非現実的であれ 6.自分を責めるのをやめろ 7.一息…

フォビオンのRAWファイルを現像できるソフトIridient Raw Developerの紹介

元記事:An Alternative Process - Iridient Raw Developer 2.1 Mac OS X専用ソフトです http://www.sigmauser.co.uk/images/stories/Tests/Iridient/IridientCurvesScreen.png シグマは初めてのデジタル一眼レフカメラSD9を発売した時からずっと、自社製の…